息を吸う

意味はどこにもないのに

ただ歌う

目にうつる世界のしくみを

まだ知らないまま

 

どうやら抜け出せない

ここはまるでラビリンス

まいごのまいごの子猫みたいに

とぼけたふりして歌うわ

朝はそこまで来てる

遠くの星へいざなう旅をしよう

 

ゆらす風は

二人をあの場所へ連れていく

だれか恨むのは

もう飽き飽きした

君と食べるごはんのことを考えた

 

はじめての優しさの味は

覚えていないけど

なんだか

あたたかい熱だけがただ残る

 

ゆれる雲は

痛みをこの場所に置いていく

あいつ憎むのは

もう飽き飽きした

君と交わす話のことを考えた

 

ゆらす風は

二人をあの場所へ連れていく

いつか終わるなら

本にしまうみたいに

君とめぐりめぐる季節を歌うわ