凪葉
あぁ もう朝
まだもう少し眠ってたいのに
ここにいてはだめ と
春が急かす
いつの間にか鍵をかけていた
本当はどこでも行けたはずなのに
大人になることはわからないまま
ほら 当たり前に過ぎていく君の顔
この旅の終わりを知るまで歌うよ
口ずさむ帰り道
夕日色の町が好きだった
何度も思い出すのは
青い日々だ
長い緑の高架橋を走った
このままどこでも行ける気がしてた
今でも世界は悲しみに溢れて
知らないことばかりが住んでいた
遠いところに吹かれた記憶を描くよ
大人になることはわからないまま
ほら 続きはしない桜が笑っている
木漏れ日が未来を創造してる
春に また帰るよ