薄明かり

月が隠れる午前4時

また夢の中

ゆうゆうと長い旅をする

 

ぎらぎら太陽が

起きる頃わたしは

ねむたいフリして

月の切符はさんだ

 

いっとにっとさんと

数えても

重なるのは秒針だけ

歳の数だけ

 

うつろうお天道

迷子の迷子のこの心

逃げろ逃げろ

朝が来る

わたしには、なんにも無いよ

 

おとなというコトバ

なんて便利だ

たいせつな何かを

忘れてしまった

 

いっとにっとさんと

数えれば

あっという間に

よる、よる

 

今日も逃げよう

 

あくどい世界の中で

綺麗な瞳をした

きみの前髪が揺れてる

それだけで

それだけでよかったのにな

 

いっとにっとさんと

数えれば

あっという間に

よる、よる