ペトリコール

 

形のない雫が

足元にぽつぽつ落ちていく

名前のない感情は

不規則にゆらゆら揺れる

 

ビー玉になった記憶

君の香りはどっか置いてきた

思い出せやしないのに

あの日天気は晴れてた気もする

 

好きでもない歌を

好きなふりして歌うみたいに

また人を傷つけてしまうのは

どうして?どうして?

 

二人の未来

不透明なジオラマになったらいいのに

雨粒は落ちていくだけ

私が吐き出す言葉

美しいと言う君が嫌いだ

でも溺れたいと思ってしまった

雨上がりの匂いがする ペトリコール

 

なんでもかんでも

思い出にしてしまう君は

いつもただ好きなだけだと言う

どうして?どうして?

 

二人の未来

結末が映って見えたらいいのに

雨粒は落ちてくだけ

私の目に映るもの

美しいと言う君が嫌いだ

でも愛されたいと思ってしまった

雨上がりの匂いがする ペトリコール